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試みは楽し

いつもお客様でいっぱい、という状況が理想なのでしょうが、そうはいかないときもあります。そんな日はただぼーっと過ごすのではなく、お酒の試飲をしたり、お料理と合わせてみたり、新しいメニューを考えてみたりしています。もともとお酒も料理も大好きなので、そういうことを始めると没頭しすぎて止まらなくなったりすることも。

 

在庫整理をすることもあります。素材や下ごしらえ済みの材料、あるいは調理済みのお料理が、お客様に出せる状態かどうかを確認しながら、場合によっては当初の予定とは別のお料理に生まれ変わらせたりするのです。

 

本日、私の俎上に上がったのは『豆腐のしんじょ揚げ』。お豆腐に魚のすり身と山芋を合わせてすりあわせ、一度蒸したあと油で揚げる料理で、カリッとした衣にもっちりした中身が何とも美味しい一品です。蒸すところまでは下ごしらえの段階で済ませてあるのですが、当然のことながら長く日持ちをするものでもありません。ご注文がなければ質は劣化の一途をたどるわけで、そうなると何か次の一手を考えなければならなくなります。

 

揚げたものを煮るのはどうか。前々から思っていたので、今日はそれを試してみました。

 

煮物にするので、大きめに切り分け、片栗粉も多めにつけて米油で揚げます。少し高温で、周囲がしっかり固くなるように揚げたあと、お醤油と味醂で味付けした汁の中へ。少し煮込んで『豆腐しんじょの煮物』の出来上がりです。小ネギを散らして柚子の香りを添えてみました。

 

うーん、美味しい。きちんと取った出汁に上質の調味料が生きています。そしてこの出汁を吸い込んで少し膨らんだ豆腐のしんじょ揚げのまた旨いこと。揚げ出しではなく、しっかりに付けてあるところがミソでしょうか。これは本当に美味しいなあ、と思うのですが、メニューに加えるにはちょっと手間が掛かり過ぎる気がします。

 

『豆腐しんじょの煮物』がメニューに加わるか否かは別として、食べながら思い出したことがあります。日光名物の揚げ巻湯葉のことです。揚げ巻湯葉はおそらく日光独特のものだと思います。生湯葉を巻いて油で揚げてあるもので、これを煮物にすると殊のほか美味しいのです。あれが手に入るのなら、メニューに加えてもいいかもしれません。

 

というわけでググってみたら、やはり通販で手に入る模様。『くりや』のメニューに『揚げ巻湯葉の煮物』が加わる日も近いかもしれません。

 

写真は『豆腐しんじょの煮物』です。『天青・防空壕貯蔵酒』のぬる燗と共に美味しくいただきました。

 

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